これから副業でブランドリペア転売を始めたいと考えている方は、「リペアをしても違法にならないの?」と疑問に思う点もあるかと思います。商品をリペアすることで付加価値を加えて価格を上げ、高い利益率を得ることができるというのがブランドリペア方法です。
今回はブランドリペアの違法性についてお話しします。
ブランドリペア転売で注意すること
ブランドリペアはブランドの中古品を仕入れ、シミ・傷・色あせ・日焼け・黒ずみを補修、リカラーしたり革の破れや切れている部分を補修し販売するというビジネスです。
手間を掛ける分、安く仕入れたものが高く売れるという魅力的な副業になります。
ブランドリペア転売を行う際にはそれが違法行為とならないように、何に配慮しなければいけないのかを必ず確認してから始めましょう。気を付けたいことは下記の3つです。
古物商許可証
これはブランド品をリペアするのに必要という訳ではなく、中古のブランド品を仕入れる際に必要な資格になります。
管轄の警察署に必要な書類・添付書類を提出して申請することができます。行政書士に依頼できますが、自分で簡単に申請することができます。わからない場合は最寄りの警察署に行けば教えてくれますので早めに行動しましょう。
古物商許可を申請せずにブランド品を転売してしまうと古物営業法違反で、3年以下の懲役または100万円以下の罰金、もしくは両方を科される可能性があるので必ず資格を取得してから始めるようにしてください。
商品の大幅なリペア
あくまでもリペアやリカラーは補修を目的として行うものなので、大幅にデザインが変わるようなリペア・リカラーをしてはいけません。
例えばバッグをポーチにしたり、ベージュ色のブランド品をすべて黒色に塗り替えたりしてしまうと商標権の侵害で違法行為にあたります。使える部分を使用してロゴを付けたり、色がくすんでるから全部黒にした方が高く売れるんじゃないかと、軽い気持ちで加工するのは絶対にダメな行為です。
元の状態に近づけるための作業であるということをしっかり認識しましょう。
偽物
中古のブランド品を仕入れる際には偽物ではないか必ず確認しましょう。偽物の販売は商標法違反にあたります。知らなかったでは済まされません。そのために真贋の知識をつける必要がありますのでしっかり勉強するようにしましょう。
今では有料noteやセミナーなども開催していますので勉強する場所はたくさんあります。またネットには簡単な真贋情報は乗っていますのでまずはそちらを参考にするのも良いでしょう。
リペア商品 「改造品」扱い
リペア商品の位置づけについてしっかり認識する必要があります。
仕入れた商品はしっかり本物で、再度使用できるようにリペア・リカラーを行い販売したものの、そこには落とし穴があり、正規店以外でリペアした商品に関しては正規品であっても「改造品」としてみなされるのです。そうなってしまうと正規店でのサービスを受けることもできなくなり本物であると判断されなくなってしまいます。
購入者がリペアした商品とは知らずに状態を良くしたいと正規店へ修理に出す場合が稀にありますし、本物なのか不安だから正規店に確認しに行くという人もいます。
リペア販売をする際に説明文に「リペアしています」と記載している人はほとんどいませんよね。
しかし、知らずに購入した人は正規店でのサービスを受けられないなんて「偽物じゃないの?」と思い、返品したいと言ってくるケースがあります。
こういった質問がくることも想定して正規店以外でリペアをした商品は改造品扱いになるということを理解しておいてください。トラブルを避けるために最初から説明文に記載するという方法もあるでしょうが、わざわざ書く必要はないかと思います。正規店でサービスを受けられなかったと連絡があった場合には正規店以外のリペアをしたからだということを覚えておくと良いでしょう。
独学は難しい
安くブランド品を仕入れることができ、ネットでも情報が多くあるので独学で出来ないわけでもなく初心者でも始めやすいビジネスではありますが、リスク面を考えると独学で行うことはあまりおすすめできません。
どうしてもネットで調べた情報だけでは商品の見極めは難しいですし、正しい方法へたどり着くまでに時間がかかりすぎてしまいます。
独学で失敗したくないという方は、費用はかかりますがコンサルティングを利用するのが一番安全に稼げるようになる方法でしょう。
コンサルティングを利用すれば、「ブランドの知識」「売れやすい傾向の商品の分け方」について経験者から実際の経験を通して教えてもらうことができます。
失敗を経験して時間をかけて稼げるようになったことを考えるとコンサルタントに依頼してブランドリペアについて学ぶのが成功への一番の近道と考えられます。
ぜひ自分に合ったコンサルタントを探すことをおすすめします。
まとめ
ブランド品の転売もリペア転売も違法ではありません。ですが知識・資格が必要で過度なリペア・リカラーをしてしまうと元々のデザインや性能を損なってしまうため商標権の侵害にあたってしまうということを理解しておきましょう。
リペア転売は特別器用であったり職人のように経験が必要な訳ではありません。しっかりとした知識さえあれば誰にでも挑戦することができます。
何が違法にあたるのかを認識し、ブランドリペア転売を始めてみましょう。